2005年5月、当時は“スイーツの街”と呼ばれていた自由が丘にオープンしました。東京都心でもまだまだベトナム料理はなじみがなく、同じ東南アジアであるタイ料理と混同されている方も多くいらっしゃいました。さかのぼること、オープン前の2003年に初めてホーチミンを訪れ、日本人の味覚になじみやすいおいしいベトナム料理を毎日食していると、「日本でこの味を再現したい」との思いが強くなっていきました。また、ベトナム渡航者の多くが、「日本に帰ってからもベトナムで味わったあの味を食べたい」と思っていることに気づき、ますますその思いを強くするのです。話題になっているベトナム料理店を見つければ、時間をつくり自ら足を運んでその“味”を求めました。何軒も訪れました。でも、残念ながら日本ではその“味”を再現できているお店にたどり着けませんでした。それならば、自分達がやるしかないと、強い“思い”をもって「クァン アン タム」をオープンしようと決意したのです。